設計演習A とは、
設計演習A は、早稲田大学建築学科で毎年秋学期に行われる授業です。
「設計演習」は意匠(デザイン)系の道に進む学生が受講する伝統的な科目であり、「 設計演習A 」はその入り口にあたります。
担当の教員は4人で、それぞれの「スタジオ」ごとに課題が出題されます。
受講している生徒はそれに対応し四つのグループに分割され、三週間スパンでローテーションしながら、各々担当の教員のもとで与えられた課題に取り組みます。
また、上記のスタジオごとに出題される課題に加え、同じタイミングで「プチ課題」と呼ばれる提出期限が一週間の全体課題も出題されます。
また、全ての課題において優秀な作品は生徒が自身の作品についてプレゼンしたり、先生方が作品についてコメントする講評会で取り上げられます。
大まかな流れ
第一週 プチ課題、各スタジオ課題の出題
〜プチ課題の提出〜
第二週 プチ課題の講評会
第三週 スタジオ課題の提出、講評会
〜スタジオの交代〜
第四週 プチ課題 各スタジオ課題の出題
〜プチ課題の提出
第五週 プチ課題の講評会
第六週 スタジオ課題の提出 講評会
第七週 全スタジオ合同での講評会
設計演習A でのスタジオ紹介、
小坂スタジオ
抽象的なテーマが多く、芸術性と自由度の高い哲学的な要素を含んだスタジオです
出題された課題
・建築絵本
・欠落という名の豊かさ
・課題を作る
・建築知育
・私しか知らない美(プチ課題)
中谷スタジオ
学術的な視点に基づいた遊び心ある課題が出るスタジオ
出題された課題
・十日間観察日記
・建築みやげ
・役に立たない機械
・未知の道具
・都市採集(プチ課題)
矢口スタジオ
課題を通して都市計画的な視点からまちの「フレームワーク(骨格)」を考察するスタジオ
出題された課題
・逍遙記 -都市空間の記録と記述-
・空想都市
・見えない都市 -都市の語りと三次元再構成-
・地元ガイド -都市へのまなざし、編集と表現-
・私の街の「聖なる場所」(プチ課題)
山崎スタジオ
実用的、体感的な課題を通して建築を感じる、考えるスタジオ
出題された課題
・100均ブリッジ
・名建築の腰掛け
・素材測定
・持ち運べる建築
・好きな場所の実測(プチ課題)