早稲田大学 建築学科 受験体験記 #3 内部進学
みなさんこんにちは。
「、展」スタッフで、今回のHPを作っている 早稲田大学 建築学科 2年 の服部竜大(はっとりりゅうき)です。はじめまして。みなさんこの季節、いかがお過ごしでしょうか。
私は今現在、ただでさえ暑さで倒れそうな中、試験やレポート課題に容赦なく追い討ちをかけられ、完全にグロッキーといったところです。
ご覧になっている中高生も受験のために塾に通ったり進路について考えたりと、色々と忙しい時期かもしれません。
今回は 早稲田大学 建築学科 受験体験記 #3 内部進学 ということで、早稲田大学高等学院(通称:学院)から、建築学科へ進学した私が、どのように進路を決めたか、進学後建築学科でどんな生活をしているのか。そういったことをお話しさせていただければと思います。受験体験記第三弾にして、早くも受験をしてない人の体験談を発信することになってしまいましたが、進路に悩んでいる人の参考になれば幸いです。
また、このサイトはは2023年8月4日~6日にかけて開催される早稲田大学 建築学科 設計演習A 展 「、展」のための特設サイトで、展示会にお越しいただくと、このブログの投稿者たちとお話しできる機会もあるかと思います。進路に悩む中高生にとって、この展示会は早稲田の建築学科について知るためのいい材料になるかと思いますので、ぜひお気軽にご来場ください。(会場案内はこちら)
進路を決めるにあたって(内部事情)
当然といえば当然ですが、早大学院に通っている人の多くは、そのまま早稲田大学に進学します。ですが、その学部を決めるのはいつなのか。私の記憶が正しければ、正式な決定(希望申請)を行うのは高校三年生の10月か11月など、結構直前だったのではないかと記憶しています。高校二年、三年に進級するタイミングで文理選択があり、若干の制限は受けるものの(申請するだけであれば)実質学部は選び放題という状況の中、高校時代の私はどの学部に行こうか結構真剣に悩んでいました。というのも、元々絵が好きだった私は何かクリエイティブなことを勉強したいと思っていた反面、学院生なら誰もが聞いたことがあるであろう「3K」というワードに恐怖していたのです。
「3K」とは、早稲田大学理工学部に存在する三大「キツイ」学科の総称で、建築学科はその一つにランクインしています(他は総合機械、応用化学と、どちらもKがつくのも3Kと言われる所以です)。
実際に学校生活を送る中、初めは建築に興味を持っていた私の友人たちも、先輩づてに建築学科の忙しさを聞いたのか気づけばみんな建築学科に行きたいと言わなくなっていました。しかし高校時代中途半端に成績の良かった私は、商学部と相当悩んだ末に、なぜか「なんとかなるだろう」という軽い気持ちで建築学科への進学を決めてしまいました。
↑絵だけは好きでした
比較にならないほど忙しい大学生活
さて、実際に進学してみてですが、ぶっちゃけめちゃくちゃ大変だなと思います。入っていきなり、これまで全く馴染みのなかった製図課題やCG、模型の課題が出題され、元々丁寧な作業などが得意でなかった私は相当苦労しました(現在も進行形で苦労していますが笑)。高校時代は課題などをテンポ良く終わらせてテスト期間も比較的健康な生活を送れていた私も、今は徹夜が当然で、週によっては一日の平均睡眠時間が四時間くらいになるようなこともあります。入学当初、他のタスクに追われ満足行くような作品ができないことが続いた私は、一ヶ月ほどで大学の部活も辞めてしまいました(今は全く未練や後悔はないですが)。
と、やたら愚痴っぽいことを書いてしまいましたが、「早稲田建築はやばいぞ」と言いたいわけでは決してありません。というのも、課題で忙しくしていると、それだけ学科内の人と関わる機会も増え、高校でゆるく生きていた時とは違った関係の友達もでき、充実した毎日を送ることができるからです。私自身は友人関係はもちろん、恐ろしい量の課題をこなす中で、これまで全く知らなかったデザインの魅力に出会い、物を作ることの面白さ、奥深さを日々学ぶこともできています(現状では課題のたびに力不足を実感していますが笑)。
自分が思う建築学科の魅力
建築学科には、本当にいろんな人が集まってきているようです。内部、一般、AO、指定校など、さまざまな方法で入学した人、いわば異なるバックグラウンドを持つ人がたくさんやって来てごちゃ混ぜになりながら課題を乗り越えるわけですから、関われば関わるほど新しい発見があります。自分の周りにもいわゆる「個性的な」友達がたくさんいて、みんな何かしら自分の軸があるなという感じがします。そういう人に触れると、何か新しいことを始めてみたり、自分の好きな事を追求してみよういうモチベーションも湧いてきます。先ほど課題がめちゃくちゃ忙しいということも書きましたが、中には(少数ですが)テンポ良く課題を終わらせて、空いた時間を自分の好きな勉強に充てている人や、サークルに通いまくる人もいます。創作系の課題は作るものに明確な答えがない分、それを逆手にとって効率よくやる人もいるということです。私も今では、課題の他にデザインの会社でバイトをする傍ら、オンライン上で依頼を受け絵を描く仕事もできています。とにかく、課題が多い中でも、いろんな人がいていろんなことをやるだけの時間、時間、方法はあるということは、知っておいて損はないかと思います。また当然のことながら、社会に出て活躍している一流の教授のもと専門的なことを学べる環境ほど有難いものもありません。
中高生に向けて
以上のように、あまり何も知らずに建築学科に入り、高校までとのギャップに苦労した私ですが、高校時代の意思決定には全く後悔はしていないです。これから受験や進路の決定を控える皆さんも、当時の自分と同じように、何を選ぶのが正解か悩んだり、あるいは第一志望に通らないかも、といったプレッシャーに押されることもあるかと思います。そんなみなさんに今の私からお伝えできることがあるとすれば、行った先が自分の予想しないような場所であっても、そういった場所にこそ、その分大きな発見があり、得られるものがあるのではないか、ということだと思います。やるだけのことをやっていれば、後から振り返って、最終的には正解だったなーと思える。そんなことがあると思います。私が悩んだ末になんとなく建築学科に行こうと思ったのも、うっすらとそんなことを思っていたからかもしれません。
先のことを考えるのは大事ですが、やはり実際経験しないとわからないことも多いです。ですので、あまりナーバスになりすぎず、暗闇の中に飛び込んでみる感覚で、知らない世界に足を踏み入れることを楽しんでみてはいかがでしょうか?そしてその選択を後悔しないために、今できることは、全力で頑張ってほしいと思います。
私もこの記事のアップが終わったら、終わりの見えない課題の山を、全力で処理していきたいと思います。単位取得のために。
次回は一般入試で進学し、僕の友達の遠藤よしひで君による紹介になりますので、ぜひご覧ください。
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